ベイガー:小さき大魔王(Veigar: the Tiny Master of Evil)のチャンピオン紹介です。パッシブとQによりAPが無限に成長していくバーストメイジ。ミッド版ナサスとも言えるチャンピオンですが、序盤の強さが求められるミッドで問題なく運用するのはなかなか難しいです。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面がファイター系チャンピオン、あるいは序盤弱いうえにロームを得意としないメイジの時
- 味方ジャングラーが序盤戦わないチャンピオンの時
- 敵がエンゲージ構成の時、あるいは味方に集団戦用の十分なエンゲージがある時
尖りに尖ったチャンピオンのためピックして有効な場面はかなり少ない。そのぶん適切なマッチでピック出来れば超強力ですが、ピックする機会はナサスの半分のそのまたさらに半分くらいに思っておいた方が無難です。
というのもミッドレーンはレーニングフェイズから全レーンに影響を及ぼせる唯一のレーナーであり、それゆえ序盤から強いチャンピオンをピックしてジャングラー込みの2v2やトップでの3v3、ボットでの4v4を制していくのが定石です。
自分がノンビリファームしている間に対面にこれをやられたらその試合はあなたのせいで負けます。そして「ぼくちんは0デスなのに味方が…」と泣き言を言うハメになるでしょう。
レーン戦での立ち回り
- ミニオンをタワー手前で止めて無難にファームする
- ジャングラーが来てくれたらEで敵を閉じ込めて倒す
- 適度にファームできたところでウェーブを一気に押し切ってリコール
- 対面のロームはできる限り止める、どうしても止められない場合でも簡単には行かせず邪魔をする
- 遅くとも2個目のドラゴンからは集団戦に参加すること
これがレーンを耐えているギリギリの状態です。
雑魚ベイガープレイヤーにありがちなパターンとして、
- 「レーン耐えたら勝ち」とアドバイスを受ける
- ミニオン押し込まれっぱなし、タワーをゴリゴリ削られ、対面ロームしまくりでチーム崩壊
- 試合終了後のチャットで「ぼくちんレーン耐えたのに」と泣き言を言う
というものがあります。まったくレーン耐えられずボコボコにされているだけなのですが、デスだけはしていないので本人は耐えられたつもりでいるのでしょう。
「序盤弱いチャンピオンでレーンを耐える」がどういうことなのか、初心者にはわからないのですね。
この「正しい意味でレーンを耐える」ことがミッドベイガーの難しいところで、死なないだけならサルでもできますが、これだけ序盤弱いチャンピオンで正しくレーン戦を耐えるのは簡単ではありません。
集団戦での立ち回り
- 敵が突っ込んできたタイミングでEを張り、敵を分断する
- バーストダメージを叩きこむ
- その後も距離を保ちつつ、クールの短いQやWを打ち続ける
基本的には「受け」のチャンピオン。敵のレオナやノーチラスといったチャンピオンが飛び込んできたタイミングでEで分断し、敵のフロントから順に倒していくカウンターエンゲージを得意とします。
味方にアリスターやラカンのようなエンゲージチャンピオンがいる場合は、それらに合わせてEでCCチェインをしたり、敵が突出してきた場合はEで咎めたりします。
ミッドメイジでありながら自分から仕掛けることは苦手です。
コンボ
- E→W→Q
- E→W→Q→R
- Q→F→R
バーストメイジとはいえ、ベイガーはかなりクラウドコントロールの要素が強い。
E→W→Q はベイガーの基本攻撃手段。Eで敵の移動を制限し、Wでさらにエリアを制限、避けた先にQを当てに行きます。
基本的にEをただ打っても当たることはないので、あくまで囲って敵の動きを制限するためのスキルですが、ジャングラーのガンク時など、既にCCを食らっている敵に対してはEの縁を直接当てにいってスタンさせます。
このようにEを使い分けるためクイックキャストは合いません。ベイガーピック時はEだけでも「範囲付きクイックキャスト」に設定しましょう。
Rは敵の減少HPに応じて威力が増加するため最後に打ちます。
サモナースペル
メイジであるうえに、Qをミニオンに打ってスタックを貯めるため、序盤はマナが枯渇しがち。
最も重要なミッドレーンを空にするわけにはいかないので、テレポートをもってレーンに居られる時間を増やします。
ルーン
メレー、または射程が同じくらいのチャンピオンに対してピックするためファーストストライクでの回収が捗る。間違ってもアーティラリーに対して持ってはいけない。(そもそもアーティラリーに対しベイガーを出してはいけない)
2段目:ロームしない(できない)かつリコールしたい時しかレーンを押さないため、靴を早めに買うことはない。なので魔法の靴。
3段目:マナ不足を補うビスケット。
4段目:宇宙の英知。テレポートを使う機会は多い。
サブルーン:マナフロー&至高。スケール型メイジのテンプレセット。
ルーンのかけら(シャード)
- スキルヘイスト
- アダプティプフォース
- 体力の伸び
シャードにスキルヘイストが入ってくれたことでスタックを貯めやすくなった。
有利なチャンピオンに後出しする&スケール型なので一番下は体力の伸び。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でW
- レベル3でE
- レベル4以降はR>Q>W>Eの優先順位で上げる
レベル3でQをもう一度上げるか迷うところだけど、仮にもミッドレーンなのでEを取って戦えるようにする必要がある。もしもガンクをくれたり2v1戦闘が発生した場合にEがないと役に立たない。
ビルド
スタートアイテム
スケーリングメイジのテンプレスタートセット。どうせアークエンジェルスタッフを積みたいので、後出し有利対面で余裕があるベイガーは最初からコレ。
パッチ14.22現在はミニオンへのAAにボーナスダメージも付くのでCSも問題ない。
そもそもベイガーはCSをなるべくQで取りたいのでサファイアクリスタルでもいいのだけれど、さすがにAAで取らなければならない時もあるのでミニオンボーナスダメージがない装備は難しい。
コアアイテム
コアアイテムは両方ともスケーリングアイテム。2コア目でアークエンジェルスタッフを積んだ時点でセラフエンブレイスに進化するので、2コア揃ってからが本格的にベイガーが強い時間帯。
つまりそれまでの間、味方に大きな迷惑をかけずに試合進行できれば勝算は高い。
ブーツ
バーストメイジ御用達のソーサラーシューズ。
ナサスと違ってアイオニアブーツを履かないのはレーンによる役割の違いで、ベイガーはナサスと違ってずっと1人でファームするわけじゃない。
選択肢
3コア目の時点で順調なら、ゾーニャかバンシーどちらかの防御的アイテムを積み、その後はラバドン&ヴォイドの火力セット。
めちゃくちゃ順調ならヴォイドを積まずに防御アイテム2つ積んでもいい。ベイガーは順調ならパッシブのおかげで火力に振りすぎなくても足りるため。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
アカリは単に弱すぎるだけだけど、元々の相性も良い。アサシンなのにレンジ相手には6までまともに戦えないし、6以降もプッシュ力がない。さらにアカリの移動スキルはダッシュ(瞬間移動ではないタイプ)なのでベイガーのEで止まってしまう。
基本的にはオリアナやマルザハールのように、終盤に向けて大人しくファームする中射程メイジに対して当てていく。
不利マッチアップ
タロンやゼドといった序盤に振り切ったアサシンに弱い。ベイガーが序盤これらのチャンピオンに負けすぎないことは困難だし、ミッドがタワーに押し付けられっぱなしだとチームが崩壊する。
他にはエコーやカサディンといった瞬間移動タイプの移動スキルを持ったアサシンを苦手とします。