LOLの日本サーバー特有のメタと強チャンプを知る方法

LOLの日本サーバー特有のメタと強チャンプを知る方法

最近OPGGに変更があって、「チャンピオン分析」をクリックした時の表示が変わりました。元々は韓国サーバープラチナ以上のティアリスト(流行り廃り)が表示されていたのですが、選択中のサーバーのティアリストが表示されるようになりました。

サーバーやレート帯などその環境ごとの強チャンプについてはlolalyticsなど別のサイトでも調べられるし、OPGGでもひと工夫すれば以前から見ることができましたが、今回の変更で見れるようになったページでその差異がわかりやすい絵面だったので記事にしてみました。

目次

トップレーン

韓国サーバープラチナ以上のティアリスト

韓国サーバーのトップレーンのティアリスト

パッチ12.9現在、トップレーンでは以前バフを受けたガングプランクがかなり強く、ピック率10.45%、バン率に至ってはなんと42.24%もの数字を誇ります。

実際にプレイしていてもかなりのパワーを感じますし、本来勝てないタイミングでの戦闘で勝ててしまうことがかなり増えました。また、ガングプランクをボコリきれるチャンピオン自体そもそも少ないことも相まって、現在トップレーンの安定ピックとなっています。

他には最近バフされっぱなしのダリウス、主にJG向けとはいえトップレーナーとしてもバフされたウーコンはピック率/バン率ともに高くなっています。

後出し要因としては今回中規模リワークされて特定の構成時に刺さるようになったオラフ、ずっと強いままのフィオラがピック率/バン率は低いものの、非常に高い勝率を誇っています。

これはパッチノートを読んでいるプレイヤーなら特に違和感なく、妥当な数字として受け止められるでしょう。

日本サーバープラチナ以上のティアリスト

日本サーバーのプラチナ以上のティアリスト

ところが日本サーバーを選択してみると、景色が一変します。

ダリウスが強いのは相変わらずですが、それ以降はエイトロックス、ガレン、モルデカイザー、カミールと、韓国サーバーではそれほど人気のなかったチャンピオンたちがズラリ。

韓国サーバーではこれらのチャンピオンたちはいずれも負け越しており、実際に現在のパッチで特段強いチャンピオンではありません。にもかかわらず、日本サーバーでは大人気で、しかも勝ち越してしまっています。

ラインナップをよく見ると、対処法を知っていなければ相手にしづらいチャンピオンばかり。それでいて使う側は扱いやすく、変なミスをしづらいチャンピオンが揃っています。

つまり、日本サーバーのプレイヤーたちはガレンにうまく対処することができていません。信じられないでしょうがこれはプラチナ以上レート帯のデータです。

ミッドレーン

韓国サーバープラチナ以上のティアリスト

韓国サーバーのミッドレーンのティアリスト

ミッドレーンも見比べてみましょう。今回ミッドレーン向けに中規模リワークされたタリヤが群を抜いて強く、53.18%もの勝率を誇りながらピック率/バン率ともに高い水準にあります。

次いで今回ナーフされたことで勝率が落ち着いたアーリ。ピック率とバン率が極端に高いのは直前までOPだったため、アーリをメインにしていたプレイヤーたちの乗り換えがまだ進んでいないためと考えられます。

そして以前からずっと強いヴェックスが続きます。

こちらもパッチノートどおり実に順当なデータです。

日本サーバープラチナ以上のティアリスト

日本サーバーのミッドレーンのティアリスト

しかしこちらも日本サーバーの景色はガラッと変わります。

タリヤはやはりOPであるものの、トップに君臨したのはマルザハール。そしてヴェックスが不在となり、代わりにサイラスやイレリアなど、ヴェックスにカウンターされてしまうチャンピオンたちが上位に名を連ねています。

イレリアに至ってはまずまずのピック率/バン率に対して勝率55.45%とまるで超絶OPかのような数字です。(イレリアは敵ジャングラーがまともに機能していればまず活躍できないので、ジャングラーの実力を測る指標として便利かもしれない)

マルザハールも、そしてサイラスやイレリアもやはり

  • 現在のパッチで特段強いチャンピオンではない
  • 対処法を知っていなければ相手にしづらい
  • 使う側は扱いやすく、変なミスをしづらい

この傾向を満たしています。

悲しいことに日本サーバーはプラチナレート帯でもマルザハールの対処法を知らないわけです。

環境によって強いチャンピオンは異なる

このように日本サーバーと韓国サーバーでは強いチャンピオンが異なります。

カタログスペック的な話をすれば同じで、日本のタリヤは弱いけど韓国のタリヤは強い、とはなり得ないのですが

  • みんなが得意なチャンピオン
  • 対処法が周知されているかどうかで強さが全く変わるチャンピオン
  • 知識のない相手に対して驚異的な強さを発揮するチャンピオン

こういった要素があって、環境毎に強いチャンピオンは変わってきます。

  • カードゲームの世界でいうところの「除去コンが流行っているからノンクリコントロールが強い」
  • ポケモンなら「環境に素早さ100のキャラが多いから素早さ102が異様に強い」
  • 格ゲーなら「ダルシムを使えるプレイヤーが少ないので待ちガイルで大体勝てる」
  • RTSなら「相手が英霊日食コンボを知らないので毎試合ソレで勝てる」

とかそういう話です。

LOLは相手が対処法を知らない場合一方的にボコれてしまうチャンピオンが多く、実際に日本サーバーではガレンやマルザハールがパッチ関係なく強い。

コレならダイヤモンド4まではLOL本来のメタよりも、日本サーバー特有のメタを追ったほうが勝ちやすいわけです。

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