【LOL】EUスタイルとは

LOL EUスタイルとは

LOLで最もポピュラーなEUスタイルについて解説します。プロ、アマ、フレックスQ、ソロQ問わずほぼ全てがこの型を主流としており、マイナーな型もこのEUスタイルに対するカウンターとして考案されています。そのためチームの一員として機能するためにはこのEUスタイルの理解は必須です。

目次

EUスタイルの概要

EUスタイルはチーム構成と各レーン人数の割り振りにおいて下記のものを指します。

  • Topレーン:TankまたはTanky DPS
  • Midレーン:Mage
  • Botレーン:Marksman と Supportの2人
  • ジャングル:Ganker

LOLをやっているといつの間にか「そういうもの」として覚えてしまいますが、このスタイルはLOLの実装とともに確立されていたものではありません。

LOLというゲームの歴史において最も効率的なチーム構成、経験値やゴールドの配分などをプロ達が試行錯誤し、かつて主流だったUSスタイルという型を圧倒したことで広く知られるようになりました。

そもそもなぜTOPレーンは1人なのか、ジャングルモンスターを主な経験値源とするロールの発想、どうしてBOTレーンに2人行くのか、なんでチームに1人はタンクとマークスマンがいるのかなど疑問に思ったことがある方もいるでしょう。

これらはゲームの『ルール』として決まっていたわけではなくEUスタイルという『型』として確立されたのです。

冒頭の通り、現在は効率的なこのスタイルを大多数が念頭に置いてプレイしているため、全員知り合いの5人チームで意思疎通してプレイする場合以外はここから大きく外れた型を勝手にやるとチームとして機能不全に陥る可能性が極めて高いです。

TOPレーン

TankまたはTanky DPS(耐久力があって持続火力を出せるチャンプ)がテレポートを持っていきます。

レーンが長いためガンクが刺さりやすく、デスしたりリコールしてしまうと経験値とゴールドのロストが大きいのが特徴。そのためガンクの捌きやすさとサステイン(レーンに居座る能力)が求められます。

またドラゴンやバロンといった重要オブジェクトの反対側レーンを担当するため味方が介入しづらく、タイマン性能の高いチャンピオンが適しています。TOPレーナーからも味方に関与しづらいため重要な戦闘にはテレポートで駆けつけます。

EUスタイルでピックされるタンクのカウンターとしてティーモやクインなどのRangedがピックされることもありますが、チーム構成が崩れやすいためレーン戦で圧倒的に勝てなければ機能しません。

ジャングル

CC(行動妨害スキル)とブリンク(移動スキル)を持ったガンクに向いているチャンピオンが選ばれます。

担当レーンを持たず試合開始からマップ全体を動き回れる唯一のロールで、行動範囲の広さと壁の多いジャングルを効率的に移動するため、ブリンクスキルなどの機動力が求められます。

ガンクに向くということでCCタンクやアサシンが選ばれるため、集団戦ではタンクは敵の行動を封じ、アサシンは集団戦開始前や開始直後に敵のADCを瞬殺します。

MIDレーン

経験値を独り占めできるためスキルレベルに依存するメイジが育ちやすく、周囲で小規模戦が起こりやすいMIDではメイジの強みである瞬間火力とAOEが活かされやすいです。

また、メイジは遠距離からのウェーブクリア(ミニオン処理)に優れるため、重要オブジェクトであるMIDタワーを守るのも得意です。

一方でメイジは柔らかく逃走スキルを持たないチャンプが多いためガンクに弱いという決定を持ちますが、MIDは最もタワーまでの距離が短いレーンのため生き延びやすいです。

メイジのカウンターとしてアサシンがピックされることもありますがレーンやロームで圧勝するのが条件です。アサシンは育たなかった場合、敵のキャリー陣をキルできないどころか、AOEもなければウェーブクリアもなくタワーを守ることすらできません。

BOTレーン

BOTレーンにはADC(Attack Damage Carry)となるマークスマンとその補助をするサポートの2人が向かいます。

マークスマンの強さは大部分が装備に依存するためDUOレーンで経験値を分け合うデメリットが低く、後半戦で大きな火力を出し続けられる一方で脆くレーンが弱いためサポートの補助が必要となります。

サポートはADCの補助に適したチャンプが選ばれ、レベル・装備依存度がともに低く、CCスキルでのピール(敵を引き剥がすこと)が求められます。

TOPレーンではなくBOTレーンに2人が向かう理由はドラゴンに近いレーンに人数を裂きたいためです。そのためドラゴンよりも重要度の高いバロンが湧く20分を目処にTOPとBOTがスワップ(レーンを交換)します。

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