LOLはターン制ゲームであるという話

LOLはターン制ゲームであるという話

LOLはターン制ゲームです。これはゲーム性の側面というより正面といった方が良いでしょう。あまりにも初歩的な話ではあるのですが、教科書的に1つくらいこのテーマで記事を作っておくことにしました。

目次

LOLはターン制ゲーム

LOLのベースにあるのはターン制ゲームです。これは日本サーバーでさえプラチナくらいあれば全員知っているのですが、ゲームの全体像がまだよくわかっていない方にはピンとこないかもしれません。

つまりカードゲームやボードゲームのように、自分のターンが終わったら次は相手のターンになり、自分は相手のアクションに対処する側になる。

自分のターンはアクティブに行動してより多くの有利を取れるように動く、相手のターンはパッシブに行動してなるべく不利にならないように動く。

このやり取りを繰り返しながらトータルで相手より多くのアドバンテージを得ることを目指すわけです。

レーン戦のターン制ゲーム

レーン戦がターン制になっているのはわかりやすいでしょう。これはレーンをやったことさえあればわかるはずです。

プッシュウェーブの間はこちらのミニオンの方が多いため本来よりも有利にトレードを仕掛けることができる、そしてウェーブがタワーまで達したら次は相手のプッシュウェーブとなる。

いくらダリウスでも相手のキャノンウェーブの真っ只中に突っ込んでいって戦えば負けてしまうわけです。

そして先手後手はマッチアップで決まっている、つまりピック~ローディング画面までにわかります。

ジャングルの基本は相手と同時に、異なる場所でアクションを起こす

ジャングルにもターンの概念はありますが、レーンのそれとは少々異なります。というのも、ジャングラーはレーナーと違い常に対抗とにらみ合っているわけではないため、かち合わせたくなければスタート位置を変えるだけで良いからです。

ジャングラーの場合は1周目2周目をそのまま1ターン目、2ターン目とするとわかりやすいでしょう。

例えばリー・シンVSヴァイというマッチアップの時

  • ヴァイはレベル3まで戦えない
  • レベル3や4同士でかち合えばリー・シンの方が強い
  • 何も起こらずお互いファームし続けた場合ヴァイの方が強い

これらの事情から、基本的にはリー・シンがボットスタート、ヴァイがトップスタートとなります。

リー・シン視点

リー・シンは自由にルートを選択することができます。ヴァイとかち合ったとしても自分の方が強いからです。

となると基本的にはボットスタートすることになります。なぜならボットスタートすれば2人にリーシュしてもらえるためより早くファームを終わらせ、アクションを起こすことができるためです。

ボットスタートするということはガンクに向かう先はトップかミッド、仮にヴァイが同じルートを取って2v2になったとしても、自分が対面に勝てる以上有利なケースが多いです。

※ただし敵のトップがダリウス、セト、タム・ケンチなど序盤の2v2に特化したキャラだと危ない
※もちろんリー・シンは変則ルートを取ってヴァイを襲いに行ってもいい

ヴァイ視点

ヴァイにとって最も重要なのはリー・シンとルートをずらすことです。読み合いに完全敗北しルートを被せられ、襲われて自陣ジャングルを追い出されたり2v2に負けてしまった場合、ジャングラーとしてその試合でできることはほとんどなくなってしまうためです。

となると基本的にはトップスタートすることになります。理由は前述の理由からリー・シンはボットスタートする可能性が高いためです。

※試合開始から1:30まではこのジャングラーのスタート位置情報を巡る視界争いや駆け引きが起きている時間。ウンコに行くヤツはコレを知らない(=下手クソ)。

そして敵のリー・シンがトップやミッドで見えた瞬間にボットかミッドにガンクに行くことが決定します。

レーン状況が良ければすぐに行ってもいいですし、フルクリアしてレベル4になった瞬間に行けば、途中にガンクを挟んだ分リー・シンはファームが遅れてまだレベル3。このあとボットレーンでかち合う分には有利です。

ターンをパスするのはけっこうヤバイ

ヴァイとしてはレベル3同士でリー・シンとかち合うと勝てないためルートをずらした、その結果リー・シンの位置情報とレベル4先行を得た。つまりこの瞬間こそが自分のターンです。

もしもここで何のアクションも起こせないままリー・シンがレベル4に追いついてしまえば、それはまたリー・シンにターンが渡った、つまりヴァイが自分のターンをパスしてしまったことになります。

1ターン目でファームとガンクをしたリー・シン、1ターン目にファームしかできなかったヴァイ、どちらのチームがアドバンテージを取ったかは明白です。

2周目も基本的に1周目と同じ

2周目も基本的に1周目と同じです。というのもジャングルは前回狩り終わってから次に湧くまでの時間が決まっているため、2周目になってからルートを変更することはほとんどできないためです。

今度はトップタワーを狙うためのトップガンク側と、ドラゴンを狙うためのボットorミッドガンク側に分かれます。

その次はヘラルドを狙うためのトップorミッドガンク側と、ボットタワーを狙うためのボットガンク側に分かれます。

こうしてLOLのターンは進行していきます。

※序盤強い側はこの過程で敵ジャングラーとかち合わせて2v2や3v3を制すればほとんど勝ち

2ターンパスしたらだいたい負け

レーン戦中のゲーム進行はほぼジャングラーが担当することになりますが、ここで決着が着かなかった場合、タワーを折ってレーン戦から解き放たれたプレイヤーからゲーム進行に参加していきます。

※ソロでプレート付きのタワーを折り切るのは厳しいため、最初に誰を開放するかはお互いのジャングラーが決めることになります。タワーが0-3でドラゴンも0-2なら既に終わってる。

ゲーム進行に参加する、というのは前述のドラゴンorタワーの選択に自分も加わることです。

レーナーであればオブジェクトが湧く時間に合わせてレーンをプッシュしてチームが狙っているオブジェクトに集まる。ジャングラーやサポートはそのレーナーがプッシュし終える前にソイツをキャッチして倒すか、オブジェクト周りの視界を抑えてベイトを狙います。

オブジェクトの交換

この局面ではその時点で有利なチームにオブジェクトの選択権があり、当然視界を抑えているため、不利なチームは反対側のオブジェクトを狙わざるを得ません。

ただでさえ負けているのに視界を抑えられた状況で戦おうとするのは利敵行為以外のなにものでもないからです。

敵がドラゴンを取るなら反対側のタワーを取って交換にする。ドラゴンは取られますが、ゴールドはこちらの方が多く獲得することができる。交換が成立しています。

もしも敵がドラゴンを獲得している間なにも獲得しなければ一方的にアドバンテージを取られてしまいます。つまりそのチームはターンをパスしたことになります。

ターン制ゲームは相手が2回行動して、その返しに自分が何もしなければだいたい負けです。(行動回数の差がきっちり2回以上付いてしまうとさすがに厳しい)

そして最後に譲れないオブジェクトで最終決戦

負けている側のチームが反対側のオブジェクトを追い続けたとしても、いずれ戦いを避けられない状況が訪れます。

それがバロンや4つ目のドラゴンです。単純にこれらに釣り合うだけのオブジェクトが反対側に存在しないためです。

※トップレーナーが後半やるボットレーンスプリットプッシュはあくまでバロンが目的

LOLの、少なくともソロQの試合はだいたいここに達する前に決着が着いていますが、稀にここまで引きずる試合は一応存在します。

その時ようやく、これまでお互いが積み上げてきたアドバンテージを含めた決戦が待っています。

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