マオカイ:歪みし樹人(Maokai: the Twisted Treant)のチャンピオン紹介です。本来はトップレーナーなのにスキルセットが強すぎるあまり頻繁にナーフされてジャングルやサポートへ飛ばされる悲しき樹人。エンゲージもディスエンゲージも得意で、ハードCCと回復を高頻度で回しながら突き進むタンクです。
パッチ14.23現在は再びトップでの使用率が高いことと、なんだかんだメインロールはトップ運用を想定した調整をされ続けているため、この記事ではトップマオカイについて解説します。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- トップレーンで先出しになってしまったとき
- 対面が序盤小~中ダメージ程度のハラスやショートトレードをメインに戦うチャンピオンの時
- 対面がAPに弱い時
マオカイは集団戦にフォーカスしたCCタンク、かつ多くのチャンピオン相手にお茶を濁しやすく、何よりガンク合わせが強力なため、トップレーンでの先出し運用が可能です。
レーン戦での立ち回り
- 苦手な相手には遠くからQとEでファーム
- 敵が突っ込んできたらQで弾き返す
- 捕まるとまずいスキルはWでかわす
- 味方のジャングラーが来たらWやRでガンク合わせをしてキル
- 育てば敵の攻撃をものともしないサステインでレーンも押し切れるので、ジャングルやミッドにロームしてR
不利な相手には大人しくファームしてガンクを待つのが先出しトップレーンの基本スタイル。
マオカイ自体は無難にファームしているだけで集団戦能力が非常に高いため、相手からすると
- 序盤のレーン戦でどうにか突き崩したい
- しかしマオカイのレーン維持能力を超えてキルを狙うにはそれなりに無理をしなくてはならない
- 無理をしてガシガシ攻めすぎるとガンクの餌食
というけっこう嫌なピックです。
ただし、単体ではかなり厳しいマッチアップがいくつかあり、味方のジャングラーが機能していないとレーン戦はかなり苦しくなる場合もあります。
とはいえ味方のジャングラーが稼ぎどころをわかっていないのであれば、その試合はあまり真面目にやる意義はありません。Youtubeを見ながら遠くからQとEでファームだけしておきましょう。
集団戦での立ち回り
- Rでエンゲージして敵キャリーにW → Qで味方方向に吹っ飛ばす
- 敵のエンゲージに合わせてR、敵陣営を前後に分断して手前から順に叩く
- 自陣営に突っ込んできた敵をWで拘束、Qで弾き返しつつスタンさせ倒す
- ドラゴン、バロンを狩りきる少し前に敵にRを打ち、スチールを防ぐ
- 味方とともにミニオンをタワーに押し付けるタイミングでR、敵をタワーから追い出す
マオカイはピール性能も高いのですが、トップでピックした場合は局所的なサポートよりも、戦況全体のコントロールを意識すると強いです。
敵味方がにらみ合っていたり、戦闘が始まったタイミングで横から入っていくことが多くなるため、戦場に対し真横からRとともに押し寄せるイメージです。
Rは遠くから当てるほど拘束時間が長く、最大で2.25秒もの間移動を封じるため、一度捕まえればCCチェインもしやすく、柔らかいADCやメイジ、アサシンなどを簡単に溶かすことができます。
よほど戦況が悪くない限りマオカイのRは広大な空間を敵のデスエリアにできるため、単純に当てに行くだけでなく、特定のエリアへの敵の侵入を封じたり、敵を特定のエリアから追い出したりといった使い方ができます。LOLでは珍しく戦略的な思考が活きるチャンピオンです。
コンボ
- W → AA → 移動 → Q
- R → W → 移動 → AA → Q
- R → 移動 → Q → W → AA
コンボ、といってもCCタンクなので、必要に応じてCCを繋げるだけですが、基本的に一番上のコンボだけ覚えておけばOKです。
少しだけコツがあり、マオカイのWは対象指定にもかからわず、レベル1からスネア時間が1秒と長く、間にAAを挟む余裕があります。WのあとすぐにQを打ってしまうとダメージも総拘束時間も少なくなってしまうので、スキルの効果を最大限活かせるよう打つタイミングを知っておきましょう。
WやRのスネアとQを組み合わせることで敵を任意の方向に吹っ飛ばせるため、戦況に応じて味方側に吹っ飛ばすのか、味方から引きはがすように吹っ飛ばすのかは、戦況、つまり敵味方全体の位置やHPを見て決めましょう。
サモナースペル
ダメージ交換が多くなりがち、かつ序盤はマナがきつくプッシュも苦しいためテレポートを持ちます。
有利対面であれば積極的にダメージトレードをするためミスった時の保険になりますし、不利対面時は敵のスキルを避けるためにWを打つため、やはりダメージトレードになりがちです。
パッシブでの体力回復もあるため、もともと無理のない範囲であればダメージトレードに積極的なチャンピオンではあります。
ルーン
メインルーン候補は基本的には2つ。メレーに対しては不死者の握撃、レンジに対してはアフターショックで覚えておいていい。
例外としてダリウスやオラフなど、一度捕まったらそのまま殴り倒されてしまうチャンピオン相手にはフェイズラッシュを持つけれど、全部説明するには尺が足りない。
2段目:打ちこわし。トップでタンクを出す時にこれを持っていかないと、相手にロームを許してしまった場合にタワープレートが全然取れないのでプレッシャーが弱い。
3段目:基本は息継ぎ、オールイン対策にはボーンアーマーでもいいけれどタンクなのでそこまで必要なシーンは少ない、レーン戦に余裕がありそうなら心身調整でスケーリングを狙っていく。
4段目:超成長でスケーリングを狙う。生気付与は一見合いそうだけど、マオカイのパッシブは序盤の回復量が低いので、序盤を凌ぐために持つ生気付与とは相性が悪い。
サブルーン:ビスケットで序盤のマナを補う。宇宙の叡智。
ルーンのかけら(シャード)
- 攻撃速度
- 体力の伸び
- 体力の伸び
一番上は攻撃速度を持つのがマオカイの特徴。マオカイはタンクの割に妙に攻撃速度反映率が高く、前述のWAAQコンボの際もASが少しあると余裕ができる。
2段目3段目は余裕があれば体力の伸び、余裕がなければアダプティプと体力を持ったりする。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でW
- レベル3でE
- レベル4以降はR>Q>W>Eの優先順位で上げる
レーンをプッシュするなら川や相手陣地の茂みにEを、レーンをプルするならレーンの草むらにEを投げる。
レーンの草むらに投げる場合は、レーンに近いとミニオンが反応するし、レーンから遠いとミニオンは反応しない。ウェーブ調整で投げるのか、敵ジャングラーが潜んでくる対策として投げるのかによって使い分けよう。
ビルド
スタートアイテム
or
相手がメレーでもレンジでも、基本的にはドランシールドを持っていく。
Qをたくさん当てられる相手にはドランリングを持っていくと強い。
コアアイテム
パッチ14.23現在は終わりなき絶望が強いのでコレ。
相手がADなら終わりなき絶望かサンファイアイージス、相手がAPならホロウレディアンスを積む。周囲の敵にダメージを与えるアイテムを買わないとCSが取りにくすぎるし、いざプッシュしたいときに遅すぎる。
ブーツ
or or
勝っているならアイオニアブーツが強い。CCを打てる回数が増えるので実質的に固いし、スキルが回ればパッシブの回数も増えてサステインも増える。当然スキルをたくさん打てれば火力も出る。
特に勝っていないなら対面に合わせてプレートスチールキャップかマーキュリーブーツから選ぶ。
選択肢
ここから集団戦用の装備を揃えていく。
スピリットビサージュはマオカイのパッシブと非常に相性が良い。まだMRを積んでいなければ優先的に積んでいきたい。
だいたい回復阻害が必要になるのでソーンメイル。
そのほか必要に応じて積んでいく。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
マオカイはマルファイトに対する定番のカウンター。マルファイトのQハラス程度ならマオカイはパッシブで回復が間に合ってしまうし、殴りあってもQで戦闘を終えるタイミングを選べる。集団戦ではマルファイトがRで突っ込んでくるのに合わせてR。
アカリはそもそもが弱すぎる。
ティーモはどのみちガンクで倒すしかないチャンピオンなので、ガンク合わせが必中かつ拘束時間も長いマオカイなら2v1で倒しやすい。
不利マッチアップ
イラオイとモルデカイザーは天敵で、システム的にマオカイではどうあがいても負ける。ガンクは決まりやすいのだけど、2回倒してもマオカイではレーニングが苦しいので、レーン崩壊を防ぐ程度にガンクして、集団戦で試合に勝つ流れになる。
オラフはCCが効かない。実はマオカイにはタンクスキルがなく、CCと回復で固さを担保しているため、CCが効かないと苦しい。オラフは集団戦でもマオカイのCCを無視して突っ込んでこれるので対処が難しい。