タム・ケンチ:川の王様(Tahm Kench: The River King)のチャンピオン紹介です。サポートタンクながらあまりのタイマンの強さに稀にトップレーンでピックされていましたが、パッチ11.13のミニリワーク以降本格的にトップレーナーとなったタンクチャンピオンです。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面を何度もキルできそうな時
- ジャングラーとミッドが序盤強く、3:15にトップサイドで2v2や3v3を起こしたい時
トップレーナーのタンクというとレーンでは大人しくファームして集団戦で活躍するイメージですが、タム・ケンチは真逆で序盤ほど強く、低レベル時にタイマンで殴り勝てるチャンピオンは存在しません。
そのぶん中盤以降は本当に弱く、集団戦では前線で歩いているだけ。相手チームの誰かがリーライクリスタルセプターを積んでしまうとまともに歩くことすらできなくなるため、本当にただ突っ立って攻撃を受けるだけのダルマになります。
※マルファイトやマオカイよりも、ダリウスやポッピーに近い
ミニリワーク当初に対策を模索しましたが、タム・ケンチ相手に序盤のレーン戦からずっと勝ち続けられるチャンピオンはハイマーディンガーだけだったのをよく覚えています。今も相手がタム・ケンチを先出ししてきた時はハイマーディンガーで対処しています。
※トップレーナーとしてタム・ケンチに勝つ場合はキルさえ与えなければ十二分なので、スケールが高くファームしやすいチャンピオンで大人しくしていればいいのですが、味方(?)ジャングラーがトロールルートで自滅しようとした場合に防ぐことができません。
レーン戦での立ち回り
- 対面をボコる
- 3:15にトップサイドのカニファイトで2v2、3v3を制する
- あるいは味方ジャングラーと一緒にトップサイドの森に侵入して制圧する
序盤の強さを活かして対面を何度もソロキルするか、ジャングラーやミッドを絡めた2v2、3v3を制してマップのトップ側半分を早々に制圧します。
その後はトップレーンを押して、敵ジャングルに侵入してワードを置いたり、敵のジャングラーと出会って位置を特定することを繰り返します。その過程でミッドにガンクがさせそうなタイミングがあれば積極的に刺しましょう。
また、賞味期限が短いので2個目以降のドラゴンファイトには積極的に参加し、早めに試合を畳むことを心がけましょう。
集団戦での立ち回り
- 最前線に位置取り一番手前の敵と殴り合い続ける
- 危なくなったらEでシールドを張りながら下がるか最後まで殴り続ける
- 敵が殴り合ってこないならオブジェクトに近づけないようゾーニングする
一応Wがノックアップですが詠唱からヒット判定が出るまでに1.5秒もあるため馬鹿正直に撃っても誰も当たりません。こちらの後衛に突っ込もうとする敵を止めるように撃つか、味方が敵のキャリーにCCを当ててくれた時に合わせて撃つなど工夫しましょう。
敵が装備を揃えてしまうと弱いものの、十分な装備が整っていない時間帯のタム・ケンチのタフさと火力は前線の脅威です。タンクらしく堂々と、正面から敵を轢き殺しましょう。
コンボ
- AA→AA→AA→Q→AA→AA→AA
- AA→AA→AA→Q→W→AA→AA→AA
- Q→W→AA→AA→AA→R→AA→AA→AA
AAかQで合計3回攻撃すると「舌慣らし」スタックが最大になり、その状態の相手にQを当てるとスタンになるほか、Rで丸呑みすることができるようになります。
Qを当てながらの殴り合いは最強なので相手が殴り合ってくればキル、相手が殴られないよう下がるなら殴り合い最強のプレッシャーを活かしてビッグウェーブを押し付け、ファイトを探しに行きましょう。
サモナースペル
序盤から積極的に戦うチャンピオンなのでテレポートを持ちましょう。ダメージトレードに失敗した時や、ガンクを受けた時、一度までならすぐにレーン復帰できるようになります。
もう一つはゴーストかフラッシュ。殴り合えさえすれば最強なのでゴーストが強力ですが、ガンク回避が難しそうならフラッシュを持ちます。
ルーン
ショートトレードに強い不死者の握撃。ほとんどの相手にはこれでもロングトレードに勝ててしまうため、結果的にショートトレードとなります。
握撃で勝てない相手にはリーサルテンポを持っていきましょう。
2段目:Eで発動できるシールドバッシュorタワープレートを獲得しやすい打ちこわし
3段目:レンジ相手には息継ぎ、メレー相手にはボーンアーマー。
4段目:スロウに極めて弱いので気迫で補います。必要ないなら超成長や生気付与を持ちましょう。
サブルーン:サブ栄華。マルチキルを狙うための凱旋と攻撃速度を上げるための迅速。
ルーンのかけら(シャード)
- 攻撃速度
- 物理防御 or 魔法防御
- 体力
パッシブの追加魔法ダメージには自身の増加HPレシオがあるため、体力を積むことで火力も上がります。
他にもRは対象の最大HP割合ダメージ、Qの回復量は自身の減少HP比例など、武器を積まなくても火力を出せるため防具を積んだほうが殴り合いに強くなります。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でW
- レベル3でE
- レベル4以降はR>Q>W>Eの優先順位で上げる
基本的にAAとQで戦うチャンピオンなのでレベル1からもう強い。
Wは素で撃っても相手がミスしない限り避けられますが、Qのスロウやスタンから撃つことで当てることができるようになります。
ビルド
スタートアイテム
ドランシールドを持つことで相手がショートトレードで離脱してもダメージ勝ちしやすくなります。
余裕があるならルビークリスタルスタートするとコアアイテムを早めることができます。
コアアイテム
or
ダメージが高いのはサンファイアイージスですが、全然敵を殴れないのでスロウを付与できるフロストファイアガントレットを持つことが多くなります。
ブーツ
対面をボコった後のファームが速いのはバーサーカー、対面がレンジで追い付きづらかったりスロウでカイトしてくる場合はスイフトネスブーツを持ちます。
序盤に対面をボコれなかった場合はプレートスチールキャップで耐久力を上げたり、マーキュリーブーツで集団戦用のテナシティを確保しましょう。
選択肢
重症用のソーンメイル、回復効果を高めるスピリットビサージュ、クリティカル対策のランデュインオーメンなど、状況に応じたタンクアイテムを積んでいきます。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
マルファイト、トリンダメア、ナサスなど、CSを取るために接近する必要があるチャンピオン相手に有利です。
特にナサスやケイルなど、パワースパイクが極めて後半寄りのチャンピオンは育つ前に試合を壊してしまえるため得意です。
不利マッチアップ
序盤からずっとレーンの主導権を握れるのはハイマーディンガーだけ。Qでプッシュし続けWでハラス、タム・ケンチがWから飛び込んできたらEを置いておくだけで完封できます。
他にはまともに戦わず逃げ回りながらミニオンを処理してくるシンジドや、徒歩のメレーに対して鬼のように強いイラオイを苦手とします。