ハイマーディンガー:誉れ高き発明王(Heimerdinger: the Revered Inventor)のチャンピオン紹介です。周囲の敵を自動攻撃する複数のタレットでダメージゾーンを作り出すゾーンコントロールメイジ。サポートとしては極めて特殊なピック状況でのみ機能するため、この記事はトップレーンでのピックを前提に進めていきます。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面のウェーブクリア能力が低い時
- 敵ジャングラーがジャングラーの要件(CC、ブリンク)を満たしていない時
- 徒歩のメレーに対してとにかく強い
タレットをうまく設置し続けられている限り、トップのレーン戦においてはほとんど無敵といっていいチャンピオン。
特に対面と敵ジャングラー両方が徒歩勢かつCCもないとなるとハイマーディンガーを止める現実的な手段がほとんどありません。
ただしレーン戦に特化しているぶん、そこだけきちんと対処されると試合中活躍できる機会がほとんどなくなってしまうため、誰に対してピックするのかは重要です。
レーン戦での立ち回り
- 試合が始まったらすぐにレーンにタレットを置きに行く
- 複数のタレットで実質侵入不能エリアを作る
- ミニオンとともにタレットによるダメージゾーンをどんどん押し上げていく
- 耐えかねて対面が無理やり突っ込んできたらEでスタンさせて返り討ちにする
- 何事もなければ14分までにすべてのタワープレートを取る
- すごいスピードでサイドタワーをバキバキ折るので敵のジャングラーだけでなくミッドまで釣れる
- オブジェクトサイドで人数差が付くので勝利
早い話、タレットで作り出すゾーンでレーン戦を拒否し続けながら敵とタワーを削り続けるソリティア。一度ゾーンを完成されてしまうと遠距離攻撃手段のないメレーではほとんど対処不能になってしまう。
特に徒歩勢に対してはEのスタンだけでなく、パッシブの移動速度上昇もあるためタレット周辺ではまず追いつかれることはない。仕上げにクリスタルセプターまで積んでロック完了。
※パッチ13.16でスマイトがタレットに効きづらくなったため、後出しカウンターで出てきた場合に取れる選択肢がさらに減った。
一応対処法は簡単で、ミニオン出撃前にチームでハイマーディンガー側のレーンへ行き、タレットを3つとも破壊しておけばかなりのロスを強いれるが、ダイヤモンドくらいないとチャンピオンを知らないのでまず対策されない。
集団戦での立ち回り
トップでピックする場合、集団戦のことはほとんど考慮しません。ドラゴンが湧いたタイミングで敵のタワーを殴っているのがハイマーディンガーの仕事です。
実際はある程度進攻したところで敵のジャングラーやミッドが止めにくるので、できるだけ返り討ちにすること。味方のジャングラーやミッドがカウンターを合わせれば相当有利だし、来ないならオブジェクト側で人数差が付くのでドラゴンやバロンが取れる。
ハイマーディンガーはスキルセットからして完全に「待ち」「受け」のチャンピオンなので、自分から仕掛ける能力は皆無。代わりに、相手がタレットエリアに突っ込んでくるなら無類の強さを誇ります。
そのためには「1v1で放っておくとタワーがバキバキ折れる」というプレッシャーが必須のため、レーンで相手をボコボコにする必要がある。
そしてハイマーディンガーは自分からキルを狙いづらいため、狙うはタワープレート5枚(ファーストタワーボーナスも含めて約4キル分)というわけです。
コンボ
- E → Q
- タレットを置いておく → E → RW
一応メイジに分類されますがコンボらしいコンボはありません。
覚えておくこととしては、Qのタレットはハイマーディンガーが攻撃した対象を優先的に攻撃します。EやWが当たった直後にQを置いても反応するので、タレットが2個しかなかったり、射程範囲外にある時は近くに出し直しましょう。
サモナースペル
タワープレートを5枚全部取らないといけない、という都合上、レーンコントロールを常に取り続ける必要があります。
レーンを離れる時間は最小限にしなければならないため、なにか事情がある場合を除きテレポートとなります。
ルーン
ハイマーディンガーのルーンはいくつか候補がありますが、基準としては「相手に気軽にAAできるかどうか」がポイントです。
たくさんAAできるならエアリーや電撃が選択肢に入りますし、そうでないなら秘儀の彗星を持ちます。
2段目:マナフローバンド
3段目:一方的に削るだけなので英気集中が強い
4段目:とにかく序盤が大事なので追火
サブルーン:魔法の靴 or パーフェクトタイミング、ミニオン吸収装置 or ビスケットデリバリー
とにかく序盤からタワーに圧力をかけ続けられるルーンを選ぶこと。順調にタワープレートが取れれば装備差がどんどん広がっていくので中盤も問題ありません。
ルーンのかけら(シャード)
- アダプティプフォース
- アダプティプフォース
- 好きなもの
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でE
- レベル3でW
- レベル4以降はR>Q>W>Eの優先順位で上げる
QとEがだけで相手は突っ込んでくることが難しくなります。
Wはハラスやトドメに使いますが、トップレーンはサステインが高いチャンピオンが多いため考えなしに使うとマナが足りなくなります。
ビルド
スタートアイテム
序盤からガシガシプレッシャーをかけていきたいのでドランリング。
コアアイテム
ライアンドリーの苦悶とリーライクリスタルセプターのセットがハイマーディンガーの基本的なコアアイテムとなります。
特にトップレーンは固いチャンピオンが多いためライアンドリーがないと十分なダメージを確保するのが難しいです。
ミッドレーンならルーデンテンペストなども選択肢に入ります。
ブーツ
ソーサラーシューズ固定でOK。
対面と敵ジャングラーのダメージタイプが被っている場合はプレートスチールキャップやマーキュリーブーツもアリ。というのも、ハイマーは生き残ってさえいれば、逃げ回っている間ずっとタレットがダメージを出してくれます。
選択肢
3手目でゾーニャの砂時計が欲しい。となると残りの2つはラバドンデスキャップとヴォイドスタッフとなる。
他はシチュエーションアイテムで、回復半減がないと倒せない相手にはモレロノミコン、対面が純タンクでダメージが足りないなら悪魔の抱擁、1個だけ避けたいCCがあるならバンシーヴェール、といった具合です。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
タム・ケンチのカウンターとして有名。Wで突っ込んでくるところにEのスタンを置いておくだけ。
そのほかポッピーやワーウィックなど、自力でタレットを壊すスキルを持たないチャンピオン相手に無類の強さを発揮します。
不利マッチアップ
タレットに対しグールで対抗可能で遠距離からEで攻撃可能なヨリック、タレットがスタックの餌になるイレリア、序盤からガンク合わせが強く先行するとキルラインが大きく広がるカミールなどを苦手とします。