ブランド(Brand)

ブランド(Brand)

ブランド:復讐の炎(Brand: the Burning Vengeance)のチャンピオン紹介です。パッシブを含む全スキルがダメージスキルという生粋のダメージディーラー。特に「炎上」によるドットダメージが優秀で、割合ダメージによりタンクに対しても火力が期待できるといった特化ぶり。

適正レーンについては少々複雑で、当然、元々はミッドレーナーとして運用されていたのですが、スペルシーフエッジの実装とともにサポートを廃したセカンドボットとして一躍人気に。

というのも当時のスペルシーフエッジはダメージを与えた回数だけ15ゴールド、ブランドの場合パッシブも込みでスキル1発当てただけで45ゴールドも手に入り、しかも上限がなかったため、「これサポートの代わりに出してスペルシーフエッジ積んだ方がお金稼げるじゃん」というわけで、2人目のAPキャリーとして運用されていました。

その後、スペルシーフエッジがナーフされ、廃止になっても、浅いプレイヤーたちの間で「ブランドはサポート」という風習だけが残り、サポートがなんなのか知らない(要はLOLがわからない)プレイヤーが多いという土壌もあいまって、長らくボット運用されます。

その後、2023年に露骨なバフを受けたこと、特に対モンスターへのバフが多かったことからジャングル運用され始め、2024年には新たに実装されたヴォイドグラブを狩るのが速いという理由だけでジャングル運用しているプレイヤーも。

このように経緯が複雑なのですが、この記事では本来の役割であるミッドメイジとしてのブランドを解説します。

目次

どんな時にピックするチャンピオンか

  • 対面が機動力に乏しい時
  • 敵ジャングラーのガンク性能が低い時
  • 味方のフロントががっしりしていて、集団戦でのピールが十分期待できる時
  • 味方ジャングラーがADの時

ブランドは特化タイプのチャンピオンなので後出し運用となります。というのもダメージだけに特化しすぎている分、CCに乏しく機動力も皆無、そのうえ意図せずレーンをプッシュしがちなため、ガンクには極めて弱いです。

加えて自身の身を守ることさえおぼつかないため、アサシンの標的にされやすく、一度有利を取られてしまうと森や川を歩くことが困難になります。射程は長めとはいえ、ラックスやゼラスのようにレーンにいながら集団戦に介入できるスキルは持っていないため、ジャングルを歩けない(=味方に合流できない)のは致命的です。

メイジらしく集団戦でのダメージディール能力は凄まじく、特にRはジャングラーを含めた2v2やトップレーナーも含めた3v3といった複数戦で活躍、AoEスキル完備、パッシブはスタックが個別管理&爆発がAoEのため5v5でも大きなダメージを見込めます。

レーン戦での立ち回り

  • Wでハラス
  • 燃えているミニオンにEでもハラス
  • チャンスがあればEQコンボでスタン→W→パッシブでキル
  • 敵ジャングルがいなければタワー下の敵にもWでのハラスやEQWでのキルが狙える

Wの射程が長くハラスが得意ですが、AoEスキルのためハラスをするとレーンをプッシュしてしまうことは覚えておきましょう。

その性質上、隣(ジャングル)が対抗にボロ負けしていると極めて動きづらい(プッシュできないのでハラスができない)。

集団戦での立ち回り

  • にらみ合いの間Wでハラスし続ける
  • 味方がエンゲージを決めるor敵のエンゲージを止めたら全てのスキルを当てて範囲ダメージで敵をまとめて消滅させる
  • 横や後ろから不意を突かれるとすごく弱いので立ち位置が大事

Wの射程はかなり長いのでにらみ合いの間ずっとハラスし続けることができます。

集団戦が開始したらすべてのスキルを叩きこんで敵を蒸発させるだけ。ただしCCが条件付き単体スタンのQしかないため、エンゲージやカウンターエンゲージは味方への依存度が極めて高いです。ハラスをしながら肝心なところは味方がすべてお膳立てしてくれることを祈りましょう。

また、味方のお膳立てが完了するまで不意にやられないように、かつ味方がうまく決めてくれたらすぐに合わせられるよう、立ち位置には細心の注意を払いましょう。

コンボ

  • W → Q
  • E → Q → AA → W
  • E → Q → W → R
  • Q → E(Eの射程ギリギリくらいの場合、Qを先に打ってもEが先に当たる)
  • Q → F → E

バーストメイジらしくきちんとコンボらしいコンボがあります。

一般的なコンボは E → Q(スタン) → AA → W で、Eを当てて炎上した相手にQでスタン、スタン中にAAを挟み、炎上中の相手にWを打つことで最大ダメージを見込みます。

ただしEの射程ギリギリの場合に限り、Q → E と打つことで、即時着弾のEが先に当たり、相手に反応を許しづらいコンボにすることができます。これはアンブッシュ(草むらなどで敵を待ち伏せする時)によく使います。

Eを押すのが遅ければQが先に着弾してしまい、敵がスタンしません。Q → E と最速で打つにはコツがあり、

  1. QとEを「範囲付きクイックキャスト」に設定
  2. Qを押しっぱなしにする
  3. その状態のままEを押す(ここでQが出る)
  4. Eボタンをすぐに(Qのモーション中に)放す

という準備と練習が必要です。

この辺はメイジを使うプレイヤーならよく知っていることでしょう。(メイジを使うプレイヤーはこういう細かい設定と反復練習が好きでないと厳しい)

サモナースペル

フラッシュゴースト

サモナースペルはテレポート、イグナイト、ゴーストの3択。この中で最も勝率が高いのがゴーストです。

ブランドはもともと火力が過剰気味なためイグナイトの必要性は薄く、プッシュ力も高いためテレポートも微妙、一方でゴーストは欠けた機動力を補ってくれるのが大きい。多少のスキルやガンクであればゴーストでかわすことができます。

ルーン

ブランドのルーン例

キーストーンは秘儀の彗星。スケールが高く、Wでブッシュを確認することもできる。

2段目:マナフローバンドにしておくと、ファーストリコール後にマナを気にする必要がほとんどなくなる。

3段目:スキルヘイストを高める至高。

4段目:追火or強まる嵐。ただ、ブランドは早めにキルが欲しいので追火を持ちたい。

サブルーン:序盤のマナ持ちをよくする冷静沈着とトドメを指しやすくなる最期の慈悲。

ルーンのかけら(シャード)

  • スキルヘイスト
  • アダプティプフォース
  • 体力or体力の伸び

スキルオーダー

  • レベル1でW
  • レベル2でE
  • レベル3でQ
  • レベル4以降はR>W>E>Qの優先順位で上げる

ダメージの伸びが大きく、プッシュ力も高いAoEスキルのWを優先して上げる。

ビルド

スタートアイテム

ドランリング体力ポーション体力ポーション

ドランリングとポーション2個。メイジのテンプレセット。

コアアイテム

リーライクリスタルセプターライアンドリーの苦悶

ドットダメージ持ちなのでライアンドリーの苦悶を真っ先に積みたくなるのですが、リーライクリスタルセプターを先に積んだ方が僅かに勝率が高い。WやEで燃やした相手にQを当てやすくなるのが大きい。

もともとダメージは足りているので、さらにダメージを高めるライアンドリーの苦悶よりも、不足しているCCを補うリーライクリスタルセプターの方が効果的なのでしょう。

ブーツ

ソーサラーシューズ

ダメージを高めるソーサラーシューズ。

序盤でスノーボールしていて火力に余裕があるならアイオニアブーツも選択肢。

選択肢

ゾーニャの砂時計モレロノミコンラバドンデスキャップヴォイドスタッフ

自衛能力がとにかく低いので、コアアイテムを積み終わったらゾーニャに向かいたいところ。ソロで捕まった際はあんまり使えないけれど、集団戦中なら無敵時間中に味方が駆け寄ってくれることを期待できる。

回復阻害が必要ならモレロノミコン。ドットダメージのおかげで相性が良い。

最終的にはラバドンデスキャップとヴォイドスタッフの両方を揃えることで、集団戦で瞬時に敵を壊滅に追い込めるほどの火力になる。

最終ビルド

リーライクリスタルセプターソーサラーシューズライアンドリーの苦悶ゾーニャの砂時計ラバドンデスキャップヴォイドスタッフ

最終ビルドの一例です。

カウンターピック

有利マッチアップ

ジェイスアジール

メイジであればどうということはないジェイスや、ダメージを出すのに時間がかかり序盤弱いアジールといったチャンピオンに強い。

というか基本的にこちらのコンボ射程で戦えるならダメージ勝ちするので、スキルは相打ちでかまわない。

不利マッチアップ

アクシャンフィズキヤナ

アクシャン、フィズといった機動力が高く、序盤からバーストダメージによるキルを狙ってくるチャンピオンを苦手とします。

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