ベル=ヴェス:ヴォイドの女帝(Bel’Veth:THE EMPRESS OF THE VOID)のチャンピオン紹介です。無限にスタックするASと、「真の姿」時に生み出す大量の「ヴォイドレモラ」が特徴的なファイタージャングラーです。
目次
どういう時にピックするチャンピオンか
- 味方が強そう、信頼できそうな時
- 味方のトップとミッドがガンクを捌くのが得意なチャンピオンや、序盤タワーに引きこもるチャンピオンをピックした時
- 8分前後にトップサイドで戦闘を起こしても勝てそうな時
序盤の要であるミッドとジャングルは序盤強いほど有利ですが、ベル=ヴェスはスケールが高いぶん序盤から2コア揃うまでくらいのあいだ極めて弱く、リバーファイト、ジャングルファイト、敵ジャングラーを含めた2v2や3v3ができません。
※パッシブによるAAとオンヒットのダメージ25%減少が大きい
また、ブリンクはあるものの短く非変身時は壁抜けもできない、CCはあるものの発生が遅く短いといった具合で、ガンク性能はそこそこレベル。ヴァイやノクターンと違い、レベル6で強力なRを習得するわけでもありません。
そうなると必然的に相手チームの方が自由に動ける範囲が大きく、ガンクプレッシャーも負けている状態で味方がうまく凌げなければそこで試合が終わってしまいます。
序盤の戦闘が弱いということはトップスタートしてボットサイドに向かうことになるため、トップが序盤のタワーダイブやケアを必要とするマッチアップではピックできません。敵ジャングルの庇護のもとケイルがすくすく育ってしまいます。
また、ベル=ヴェスの大きな強みとして、リフトヘラルドとバロンナッシャーから得られる「強化されたヴォイドコーラル」で真の姿に変身した後の「ヴォイドレモラ」の大群によるタワーシージが挙げられます。
最初のリフトヘラルドが沸く8分の時点でベル=ヴェスはまだ弱いため、この時間トップとミッドが戦闘で強かったり、強力なガンク合わせスキルを持っていなければリフトヘラルドを取ることができず、ベル=ヴェスをピックする理由の大部分が失われてしまいます。
言ってしまえばマスター・イーやシヴァーナをマイルドにしたチャンピオンであり、ヴィエゴに近い。つまり、ピックできる場面はかなり限られることは念頭に置いておきましょう。
レーン戦フェイズでの立ち回り
- トップスタートする
- 3:15までにフルクリアを終わらせる
- ボットサイドのカニを狩る(刺さりそうなら先にボットガンク)
- ボットガンクを決める
- 8分以降、敵ジャングラーがボットに見えたタイミングでトップかミッドにガンクを決める
- あるいは味方の強さを活かしてヘラルドファイトに勝利する
- ヘラルドとヴォイドレモラの大群で1レーン完全に破壊してビルドを一気に進める
前述のとおりベル=ヴェスは序盤の戦闘が弱いため敵ジャングラーに出会わないようトップスタートしてボットサイドへ向かいます。
敵がトップかミッドへのガンクとトップサイドのカニを狙っているタイミングで、こちらはボットガンクを狙うわけですが、ここで重要なのがまともに森を回れること。
ベル=ヴェスで3:15までにフルクリアを終わらせるにはプラクティスでしっかり練習しておく必要があります。(私は練習1回目だと30秒以上遅れてしまった)
ジャングルクリアが30秒遅れるとどうなるか。
- 敵のウディアが3:15までにフルクリアを終わらせる
- ウディアがトップサイドのカニを狩る ← ベル=ヴェスはまだファーム中
- ウディアがボットサイドのカニも狙って降りてくる ← 30秒遅いとここでベル=ヴェスもボットサイドのカニに向かう
- ボットサイドのカニでかち合ってボコられる
序盤の戦闘が弱いからルートをずらしたのに意味がありません。こうなると味方が対面をソロでボコったうえで体力もマナも十分残して寄ってくれなければ勝てない。
しかもミッドが対面をボコっていたとしても下山してくるウディアのガンクによって下がらされるので、ボットがよほど強くない限りベル=ヴェスはどちらのカニも取れないままリコールするしかなくなります。
※敵ジャングラーがボットサイドにいるのにミッドやボットへのガンクは狙えません。カウンターを受けて2v2や3v3になると負けるからです。つまり何もアクションを起こせないままリコールすることになる。
集団戦での立ち回り
集団戦におけるベル=ヴェスの役割は、ありません。マスター・イーやASシヴァーナ、ヴィエゴと同類です。
つまり
- 味方が上手くエンゲージを決めて集団戦を開始する
- あるいは味方が上手く敵のエンゲージを捌いて集団戦を開始する
- 味方が4v5にもかかわらず善戦し、敵の主要スキル(特にCC)を吐かせ、体力も半分くらい削る
- スキルも体力もなくなった敵をベル=ヴェスが1人ずつ殴り倒す
味方に1から9までやってもらって、無防備の相手にだけ強気に突っ込んでいくのがこの手のASファイターです。
ベル=ヴェスはライフスティールを積むため育っていれば実質固いし、Eのダメージカットはマスター・イーのW以上ですが、殴れなければ固くもないし回復もしません。EもCC1発食らえば中断される。強力なCCが飛び交う5v5でできることはほとんどないわけです。
CCを食らっても蒸発しない2v2や3v3は装備さえ整えば強いですし、後半の1v1はほとんど最強クラスなので、CCの薄い構成に対してピックするのはもちろんですが、なるべく大規模戦を避けるようゲームメイクしましょう。
コンボ
- Q→W→Q→AA→Q→AA→Q→AA→Q→AA→E
- Q→Q→W→AA→Q→AA→Q→AA→Q→E
- Q→Q→AA→AA→W→Q→AA→Q→AA→Q→AA→E
基本的にQで追いかけながらひたすらAAするチャンピオン。Qは4方向ごとにクールダウンがあるため、上手く使えば2回は相手に接近する方向にブリンクできます。
また、Wを当てるとその敵チャンピオンがいる方向のQのクールダウンが解消されるため、なるべくQで追いついて殴ってから、届かなくなった相手にW→Qで再度張り付くよう心がけましょう。
Eは相手のHPが減っているほど効果が上がるためなるべく最後まで取っておきたいスキルですが、使用中受けるダメージを70%もカットするため相手のバーストダメージに合わせて使用することも覚えておきましょう。
サモナースペル
スマイトは固定。
何回AAで殴れるかというチャンピオンですが、マスター・イーほどの張り付き性能はなく、フラッシュと併用すると効果的なスキルもない(W→フラッシュの順で撃ってもフラッシュ前の位置から出てしまう)ため、ゴーストの方が合っています。
ルーン
4回撃てるQを絡めて相手を殴り続けるチャンピオンなので征服者と好相性。リーサルテンポも悪くはありませんが、スキルでもスタックが溜まる征服者の方がベル=ヴェスには合っています。
2段目:マルチキルを取るための凱旋、またはライフスティールアイテムと相性の良いオーバーヒール。
3段目:Eにライフスティールレシオがあるのでレジェンド:血脈が強力。ジャングル周回を早める迅速、行動妨害耐性を得られる強靭どれも強力なので、敵の構成に応じて選択しましょう。
4段目:低HPからEで粘り強く戦うのが強いため背水の陣はよく合います。ジャングラーなのでガンクの決定力を上げる最期の慈悲も悪くはありませんが、後半に捲くりかえすスケールタイプのためベル=ヴェスにはあまり合いません。
サブルーン:序盤の1v1や2v2は避けるため心身調整。行動妨害耐性は気迫で確保するのが良いでしょう。
ルーンのかけら(シャード)
- 攻撃速度
- アダプティプフォース
- 体力
やはり序盤は有利条件でしか戦わないため、最もスケーリングが高い体力を選択します。
スキルオーダー
- レベル1でQ
- レベル2でグロンプを狩るならE、ゴーレムならW
- レベル3で取っていないスキル
- レベル4以降はR>Q>E>Wの優先順位で上げる
なんとしても3:15に間に合わせなければいけないため、最速で回れるスキルを取ります。
グロンプを狩るなら単体スキルのE、ゴーレムを狩るなら範囲スキルのWが早いです。
ビルド
スタートアイテム
中盤以降1v1最強になる必要があるため残念のナイフ。
コアアイテム
スカーミッシャービルド。Eのライフスティールレシオを最大限活かしつつ、QWERのADレシオ、QのクールダウンのASレシオ、EのASレシオを活かせるビルドで、敵と殴り合ってからEで凄まじい粘り強さを見せる。基本的にこちらのビルドに進みたい。
前述のものよりもタンキーなビルド。敵が育っていてまともに殴り合う前に落ちてしまいそうな時や、敵のCCが濃くてまともに殴れそうにない時はこちらのビルドで前線を張ったほうが存在感を保てる。
選択肢
十分に武器が積めたら硬くなる装備を積んでいきます。メレーなので最後まで武器だけを積んでいたら柔らかすぎてまともに戦えないためです。
この中でグインソーだけは純粋な武器なので積むかどうかはよく考えましょう。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
ブーツはファーストリコールで出すならファームが速くなるアイオニアかバーサーカー。1コア出した後に買うならプレートスチールキャップかマーキュリーを買いましょう。
カウンターピック
有利マッチアップ
RのCC無効があまり問題にならないオラフ、ガンクが弱いうえに勝手にしぼんでいくゼドといったチャンピオンに対し有利です。
不利マッチアップ
序盤から強力なガンクを何度も仕掛けるレク=サイやエリス、序盤に敵ジャングルに侵入してファイトを仕掛けるボリベアやポッピー、集団戦で圧倒的な存在感を発揮するザックやウーコンといったチャンピオンを苦手とします。