トリンダメア:孤高の蛮王(Tryndamere: the Barbarian King)のチャンピオン紹介です。攻撃手段がほぼAAのみという典型的なファイターチャンピオン。タイマンの強さと不死身のR、Eの逃げ性能を揃えた代表的なスプリットプッシャーの一人です。
ミッドでもピックされることがありますが、この記事では従来の担当レーンであるトップトリンダメアについて記述します。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面に有利な時
- 敵味方の構成を見て、集団戦を避けなければならない時
- 味方が強く、延々とサイドプッシュしているだけで勝てそうな時
攻撃手段がほぼAAのみ、かつCCも限定条件付きのスロウのみのため苦手なマッチアップをとことん苦手とします。特にレンジ相手には非常に辛いレーニングを強いられるため、後出しピック専用チャンピオンとなっています。
さらにトリンダメア自体AAに強く依存するため装備依存度が高く、まして必要なのは高級なクリティカルビルド。レーンでコケてしまうとファームすらおぼつかなくなり、味方が強くない限り試合には勝てません。
スプリットプッシャー自体、対面をボコり、『もうすぐオブジェクトの時間なのに、1人だと反対側をプッシュしてくるトリンダメアを止められない』と選択肢を突きつけてこそ強いことは念頭に置いておきましょう。
反面味方が強い時のトリンダメアは鬼のように強く、敵が5v4でオブジェクトファイトを仕掛けても痛み分けに終わるほどの差があれば、1人延々とサイドプッシュをしているトリンダメアがそのうちネクサスを割ってしまいます。
※トップレーナーであれば誰しもこの嫌な経験をしたことがあるでしょう。もちろん育っている自分がトリンダメアを倒しにいけば、味方は4v4で壊滅してくるためどちらを選んでも試合には勝てません。
トリンダメアのダメージソースはほぼAAのみ、かつ殴れなければフューリーも溜まらずEのクールダウンも短縮されないため非常にCCに弱く、集団戦は極めて苦手です。
必然的に5v5くらいしかやることがなくなってくる終盤に向けて勝率はガタ下がりしていくので、レーンでしっかりと育ち、スプリットプッシャーが輝く中盤に敵を圧倒しましょう。
レーン戦での立ち回り
- できる限り早くミニオンに触る
- 前衛3体取ったらEでオールイン
- クリティカルを2回出して敵をキルする(フューリー50だとクリ率20%、AA6回中2回以上クリ引ける確率は34.47% ← これを引くこと)
- スノーボール
トリンダメアはフューリーが溜まっている状態であれば殴り合いは強いですが、溜まっていなければ弱いです。先にミニオンを触らせてもらえるならガシガシ殴ってフューリーを溜めましょう。
順調にミニオンを殴り続けられれば前衛3体倒したタイミングで75フューリーくらい溜まっています。(クリティカルの出現率によって変動)
この状態で敵に殴りかかり、クリティカルを2回以上引いて敵をキル、あるいはリコールに追い込みましょう。
ここでしっかりクリティカルを引けるかどうかがトリンダメア使い最大の腕の見せどころ()であり、トリンダメアがクリティカル運ゲーチャンプと言われる所以です。
クリティカルが引けず倒せない、あるいは返り討ちにあってしまった場合は勝てるようになるまでファームすることになります。一応きちんと有利対面にピックできていれば1デスまでなら盛り返せる可能性は残ります。
集団戦での立ち回り
- オブジェクトが沸くタイミングでトリンダメアがタワーを殴れる位置にいる
- 止めに来るのが対面1人だけなら倒して直進
- 敵が複数人止めに来るなら逃げる
- よって5v5は起きない
これがスプリットプッシャーの仕事です。
集団戦はしません。というよりトリンダメアで集団戦をやらざるを得なくなった時点でその試合は敗北濃厚です。
どうしても集団戦をやらざるを得なくなった場合、Eで適当に突っ込んでRでウォオオーとか言って敵のCCで動けなくなって届かーんってなるくらいしかやることがありません。
味方が強ければ後入りで無双できる可能性もありますが、味方が強いのであればトリンダメアは集団戦に参加するよりサイドプッシュした方が強いです。
コンボ
- AA → E(離脱)
- E → F
AA1発殴ってからEで離脱。トリンダメアのショートトレードコンボです。タワー下でも、タワーの攻撃が発射されたタイミングで使えばタワーダメージをもらわずに敵を攻撃することができます。
また、トリンダメアのEは使用中にフラッシュすることでフラッシュ先の敵にダメージを与えることができます。
AA主体というか、ほぼAAのみのチャンピオンなのでコンボはこれくらいです。
サモナースペル
or
フューリーを溜めた状態で殴れさえすれば勝てる相手にはフラッシュ/ゴーストで機動力を補うことで、レベル6以降タワー下関係なく倒し続けることができます。
殴り合って勝てるか怪しい相手にはイグナイト。
いずれにせよ序盤はクリティカルを引けるかどうかが殴り合って勝てるかどうかの分水嶺となります。
ルーン
AAでの殴り合いにとにかく強いリーサルテンポ。これを持つことでレベル1や2のファイトで勝てるラインが大幅に引き上がります。
2段目:凱旋くらいしか持つものがない。一応Qと合わせて相手のイグナイトなどのドットダメージ対策になります。
3段目:攻撃速度の迅速 or テナシティの強靭。とにかくCCに弱いので強靭かサブ気迫のどちらかはほしいところ。
4段目:低体力時に火力が上がる背水の陣はトリンダメアからすれば無償で火力がアップするようなもの。
サブルーン:相手がバーストダメージ系や殴り合いに応じてきそうならボーンアーマー、そうでないなら息継ぎを持ちます。とにかくCCに弱いので気迫。
ルーンのかけら(シャード)
- 攻撃速度
- アダプティプフォース
- 物理防御 or 魔法防御
スキルオーダー
- レベル1でE
- レベル2でQ
- レベル3でQ
- レベル4でW
- レベル4以降はR>Q>E>Wの優先順位で上げる
レベル3で味方のジャングラーがガンクに来るならWを取りますが、普通トリンダメアのレーンには来ないのでQ。
ビルド
スタートアイテム
レベル1や2で戦うならドランブレードの方が強いのですが、普通フューリーの溜まったトリンダメアとは殴り合ってくれないのでドランシールド。
序盤でキルが取れなかった場合、高いHPregとQによるサステインを活かしてレーンを維持し、対面とジリジリ差を付け中盤のスプリットに繋げる形になります。
ブーツ
攻撃手段がほぼAAしかないのでASは重要。火力はパッシブのクリティカルで上がりますが、ASは装備で賄う必要があります。
コアアイテム
or
対面が柔らかいならゲイルフォース。トリンダメア全然殴れない問題を補うとともに、スプリットプッシャーに必要な逃げ性能も大幅に引き上がります。
対面が硬くて1v1で十分にプレッシャーしきれないならクラーケンスレイヤー、またはルインドキングブレードを持ちます。
選択肢
クリティカルを出すと通常スキルのクールダウンが短縮されるナヴォリクイックブレード、AAで移動速度が上がるファントムダンサー、重症付与のモータルリマインダー、Eでスロウを付与できるようになるセリルダの怨恨などが選択肢です。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
トリンのインファイトに対してWが機能しにくいグウェン、RのCC無効が意味をなさないオラフ、ゼロ距離での殴り合いしかできないイレリアなどに対して有利です。
不利マッチアップ
苦手なチャンピオンは多く、序盤から殴り合いで勝てないワーウィック、ポッピー、ダリウス、パンテオン、CCの塊でタイマンでも集団戦でもずっと固められてしまうセジュアニ、中射程で一方的に殴ってくるリリア、レンジドチャンピオンのヴェイン、ナー、ティーモ、クイン、AA無効や対象指定不可を持つアカリ、ジャックスなどの全てを苦手とします。