ナサス:砂漠の司書(Nasus: the Curator of the Sands)のチャンピオン紹介です。ファームしているだけで無限に火力が上がっていくQが特徴的なファイター/タンク。序盤弱すぎることと中盤以降のタイマン性能の高さから主にトップレーンで運用されています。
ナサスはただでさえ序盤の戦闘が弱いうえ、Qをミニオンに使ってスタックを溜めなければならないため、まともなダメージトレードができません。Eを上げればプッシュ力は高いけれど、ガンク耐性が低いため生半可にプッシュするとガンクを避けられない。
そのため序盤は一生レーンを引いて、パッシブのサステインを活かしてひたすらファームします。
ボットでこんなことをやっていたらタワー下のダブルハラスに耐えられずすぐにタワーが折れてしまううえ、ドラゴンも2個とも取られます。ミッドでやるとマップ中央部が完全に相手に支配されてしまうためドラゴンもヘラルドも全て取られて試合に負けます。
※一応ミッドナサスを出せるマッチアップはありますが、その場合当然Eを使ってレーンの主導権争いをします。
トップレーンなら序盤ずっと引いてファームしていても、タワーが少々削れるだけでチームに負担が波及しない、というわけです。
※最初のトップ側のカニが取れなくなりますが、トップがナサスの時、ジャングラーはトップスタートしてボット側のカニに向かうだけ。(ジャングラーが脳死ボットスタートするレベルの初心者だった場合、どのみちその試合は勝てません。)
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面がレンジの時
- 対面がタンクの時
ナサスは序盤、とにかく弱い。そのためファーストリコールまでにオールインで一撃キルを狙ってくるような序盤特化型の相手にはピックできません。
レンジ相手にはEを当て続けてフリートフットワークとパッシブのサステインでヘルス差を付けながらQのスタックを溜めます。レーンはプッシュしてしまいますが、レンジチャンピオンはナサスのEを受けながらミニオンを止められるほど体が強くないためです。
順調にレベル6になればWのスロウから対面を倒すことができるようになり、最終的には1v1でのタワーダイブも余裕になります。
対面がレーンで大人しくファームするタイプのタンクであれば、一緒に仲良しファームをしているだけで中盤以降タイマン性能に圧倒的な差ができ、対面はウェーブとタワー2本を捨てない限り集団戦に参加することができなくなります。
レーン戦での立ち回り
- 相手にレーンを押させる
- タワー手前でミニオンを止めてレーンをフリーズする
- サステインを活かして粘りつつQのスタックを溜める
- 対面に勝てるようになったら、敵ジャングラーがいないタイミングで倒す
- 以降1v1でのチャンス時に対面を倒し続ける
- そのうち1v2でも勝つか、1人でもタワーダイブして相手を倒せるようになる
ナサスのレーン戦はとにかく序盤をどう凌ぐかがポイントです。
レーンを押してしまうと3~4ウェーブ目でガンクされ、フリーズされて経験値を吸えなくなってしまうため、相手がレンジでない限りレーンは引きます。
相手がプッシュしてこないようなら一発だけ自分を殴らせることにより、味方ミニオンが敵チャンピオンをフォーカスする(敵ミニオンは味方ミニオンを攻撃し続ける)ため、プルウェーブを作ることができます。
対面に勝てるようになったらジャングラーの位置にだけ気をつけて倒し続けるだけです。相手が柔らかいレンジチャンピオンであればタワー下でも平気で倒せるようになります。
※Qスタックの目安は『試合時間(分)×20(20分時点で400スタック)』くらいが順調、『試合時間(分)×15』ならまぁ機能はしている、『試合時間(分)×10』だとかなりコケています。
集団戦での立ち回り
- オブジェクトが湧くタイミングでナサスがタワーを殴れる位置にいる
- 止めに来るのが対面1人だけなら倒して直進
- 敵が2人止めに来るなら倒して直進
- 敵が3人止めに来るならできるだけ粘って時間を稼ぎ、できれば1人は道連れにする
- よって5v5は起きない
ナサスは集団戦でも中の上くらいの強さはありますが、最大の強みは中盤のタイマンが最強であるところです。
サイドレーンをスプリットして貫通するか、敵を3人釣ってオブジェクト周りで人数有利ができるよう動きましょう。
ナサスの逃げ性能は最後まで劣悪ですが、その代わり育っていれば1v2や1v3でも勝てるポテンシャルを秘めています。
敵が反対側に来た時点でオブジェクトまで戻るのに最低でも20秒、それプラスナサスが粘った時間だけオブジェクト周りで人数有利な時間ができます。
もちろん敵が止めに来ないのであればタワーをバキバキ折って直進しましょう。
ただし、敵がすでにドラゴンを2つ獲得している場合は集団戦に行かざるを得ない場合もあるでしょう。その場合は殴れる敵を殴リ続けてフロントを張ることになります。(徒歩でAA主体なので殴る相手はまず選べません)
コンボ
- AA→Q
- W→E→AA→Q
QにAAタイマーリセットが付いているためAAQと撃つことができます。
ただし攻撃速度はほとんど積まないため、後半Qのクールダウンが短くなってくるとAAの前半モーションだけでも邪魔になることがあります。
サモナースペル
序盤フリーズレーンを維持してファームするためにテレポートが必要。基本的にフラッシュよりゴーストの方が相手を追いかけて殴りやすく、タワー下でもキルを取りやすい。
レーンが余裕そうな場合はゴースト/フラッシュで機動力に全振りしてもいいのですが、テレポートがないと序盤少し事故っただけで取り返しが付きづらくなります。
ルーン
ナサスは対面に応じてフリートフットワーク、征服者、フェイズラッシュ、不死者の握撃など多数のルーンを使い分けます。
基本的にはレンジ相手ならフリートフットワーク、メレー相手なら不死者の握撃だけ覚えておけばそれなりに戦えます。
ここでは対レンジでフリートフットワークを持った場合について記述します。
2段目:Eを敵にたくさん撃つので冷静沈着でマナを確保。
3段目:サステインをさらに高める血脈。対面がニーコやケネンなど強力なCCを持っているなら強靭。
4段目:中盤以降は粘り強く戦うチャンピオンのため背水の陣。
サブルーン:魔法の靴と疾駆を持つと中盤以降1人でいるレンジを追いかけ回して倒しやすい。
ルーンのかけら(シャード)
- スキルヘイスト
- 好きな防御ルーン
- 好きなもの
ナサスはスキルヘイストさえあれば火力も耐久力も高く、Qのスタックさえ溜まれば火力が足りるためこの組み合わせになります。
スキルオーダー
- レベル1でQ(orE)
- レベル2でE(orQ)
- レベル3でQ(orE)
- レベル4でW
- レベル4以降はR>Q>W>Eの優先順位で上げる
ナサス的にははQを優先的に上げたいのだけれど、Eを上げないと苦しい相手にはEを上げる。具体的には相手がレンジかつサステインがない場合はE上げ。
レベル3で味方がガンクに来るならWを取る必要がありますが、トップがナサスであれば味方ジャングラーはトップスタートしているのでQかEを上げることになります。
※3キャンプで最速ガンクに来るのであれば合わせられないことはないウェーブ状況になっているはずですが、ナサスのダメージが足りないのでキルまで繋がりにくい&2v2になるとまず負ける&ウェーブ状況は最悪になるの3点セットで何も良いことがない。
ビルド
スタートアイテム
序盤をどう凌ぐかが重要なだけあってスタートアイテムはかなり複雑。
対面がADならクロースアーマーとポーション4個。
ティーモなどのドットダメージ持ちにはドランシールド+ポーション。
余裕そうな相手には女神の涙+ポーション2個。
対面がAPでビサージュにラッシュしたい時はルビークリスタル+ポーション2個。
ブーツ
ナサスはスキルヘイストさえあればQのスタックが溜まり、Qのスタックさえあれば火力も耐久力も高い。よってアイオニアブーツ。
真っ先にこれを買ってテレポートでレーンに戻ります。
コアアイテム
or
ミシックは対面がタンクならディヴァインサンダラー、そうでないならトリニティフォース。
ナサスはスキルヘイストさえあればQのスタックが溜まり、Qのスタックと回転率さえあれば火力も耐久力も高い。よってスキルヘイストが付いている防具を積めば火力・耐久の両方が揃います。
AA主体のAD相手にはフローズンハート、AP相手にはもともと強いのでたいていは冬の訪れからでも問題ありませんが、ダメージに耐えられるか不安な時や、対面と敵のジャングラー両方APの時や、敵ミッドまで3枚APの時はビサージュを優先します。
レーンが余裕な時は急いで武器を完成させず、先にスキルヘイスト付きのアイテムを揃えてしまうのも選択肢です。
選択肢
2~4コア目は積む順番はともかく、積むものはほぼ固定。メレーが最後に積むものといったらガーゴイルストーンプレートくらいしかないためビルドはほぼ固定です。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
ブラッドミア、ジェイス、ケネンといったレンジチャンピオンに特に強いほか、マルファイトやドクター・ムンド、サイオンといったタンクチャンピオンに対しても有利です。
不利マッチアップ
中射程と移動速度アップで一方的に殴ってくるうえスケーリングも高いリリア、ナサスWのスロウを無効にして突っ込んでくるオラフ、序盤特化でナサスに経験値を吸わせずすぐにジャングルミッドに影響を出して試合を終わらせに来るダリウスなどを苦手とします。