ダリウス:ノクサスの戦斧(Darius: the Hand of Noxus)のチャンピオン紹介です。序盤戦を徹底的に重視した低機動・中耐久・高火力のジャガーノート。特に序盤のジャングルを絡めた2v2で全チャンピオン中屈指の強さを誇るトップレーナーです。
パッチ11.18でジャングル向けの強化を受けましたが、ジャングルダリウスは
- まともなガンクができない
- ダリウス自体レベル先行していないと脆く弱い
- 育っていなければ中盤以降、特に集団戦が弱い
など到底実用に耐えないので、トップダリウスについてのみ記述します。
目次
どんな時にピックするチャンピオンか
- 対面を何度もキルできそうな時
- ジャングラーとミッドが序盤強く、2:40に敵のバフを襲いに行きたい時
- ジャングラーが序盤強く、3:00にトップレーンに敵ジャングラーを釣って2v2を起こしたい時
- ジャングラーとミッドが序盤強く、3:15にトップサイドのカニで2v2や3v3を起こしたい時
ダリウスの強みは序盤に集約されており、レベル1から強い。1v1では最強とまではいかないもののかなり強く、はじめからプッシュ力が高いため最初のウェーブを押すかどうかはほぼダリウス側が選択権を握っています。
ダリウスはこれらの性能を駆使してこちらから積極的に序盤の2v2、3v3を引き起こし、対面はもちろん敵のジャングラーやミッドレーナーまで巻き込んで大事故を起こさせることでAFKに追い込むのが狙いです。
果てしなくきれいな右肩下がりのグラフ。一番最初にパワースパイクがあるので何も起きないまま試合が進んでしまうとどんどん腐っていってしまいます。
実際のところスケーリング自体は悪くなく、1v1は最後まで強めなのですが
- 完全な徒歩
- タンクスキルなし
- 耐久面はQの回復に頼っているので重症を積まれると一気に脆くなる
- 全段受けきってから反撃するスキルセットなのにそこまで固くない
- AoECCはあるけど射程が短すぎる
- 集団戦ではパッシブの発動条件を満たしにくい
これらの理由で、集団戦では特別育っていない限り活躍しづらいのが原因。
レーン戦での立ち回り
ダリウスはパッシブが発動してからが本当に強いので、ショートトレードで体力を削り合うのはあまり良くありません(パッシブが発動した頃に体力がゼロになってしまっては意味がない)。
明らかに勝てない場合を除き、殴り合ったら臆せず最後まで殴り切りましょう。
また、Qを使ったショートトレードをすると意図せずミニオンをプッシュしてしまいます。ダリウスがキルを取るにはタワーまでそれなりの距離が必要なので、不用意にプッシュしてしまわないよう気をつけましょう。
- 対面を倒す
- あるいはウェーブを溜めて押し切りロームする
- 敵のジャングラーに襲いかかる
- バフファイト、あるいはカニファイトでの2v2、3v3を制する
序盤の強さとプッシュ力を活かし、序盤に相手を事故らせて戦意喪失に追い込みAFKさせるのが最大の狙いです。
マップのトップ側半分を早々に制圧し、対面をタワー下に貼り付けにしたうえでトップ側ジャングルを荒らしまわり、チャンスがあればミッドレーンへもガンクします。
ジャングルを制圧すればトップレーンは好き放題押し込めるので、対面を動けなくしたうえで自分だけドラゴンファイトに向かい、早い段階で敵チームを壊滅させましょう。
集団戦での立ち回り
- 自分も味方も育っているなら前線を張り手前から順番に殴り倒す
- 自分しか育っていないなら遅めに入りQRなどでキルスチールしてパッシブを発動させてから全員倒す
チームが全体的に勝っているなら敵の前衛に殴りかかってQを複数人に当てれば十分前線が張れます。
問題は自分しか育っていない場合。集団戦で徒歩で同じ相手を5回殴るのはほぼ不可能(しかもフォーカスを受けるとその前に溶ける)なので、キルを取ってパッシブを発動させて戦うしかありません。
スタックが溜まっていない状態でのRは驚くほど低火力、しかもアシストでは発動せずキル限定と条件はかなり厳しいですが、ダリウスで全員殴り倒すにはパッシブの発動が不可欠です。
コンボ
- AA→W→AA→AA→AA→F→AA
- A→W→Q→AA→AA→F→AA
- AA→W→Q→AA→E→AA→AA→F→AA
- Q→E→AA→W→AA→AA→F→AA
- Q→F→E→AA→W→AA→AA→F→AA
- レベル1で対面を殴り倒す時のコンボ
- レベル2で対面かジャングラーを殴り倒す時のコンボ
- レベル3オールイン
- Q当てからのオールインコンボ
- Qフラッシュからのコンボ
ダリウスのWはAAタイマーをリセットするため、AAWの順で撃つことで瞬時に2スタック溜めることができます。また、WのモーションはQやRで消すことができるため、AAWQと撃つことで高速で3スタック溜めることができます。
ダリウスは基本的にEから入るのは強くありません。Eから入ると5回殴ってパッシブが発動する頃には敵に届かなくなってしまうためです。AAWから入り、届かなくなったらEで引っ張り最後まで殴り切るのが基本です。
サモナースペル
殴り合えば勝てる相手にはフラッシュ/ゴーストで足りない機動力を補いましょう。このセットにしないと集団戦で敵に触れなさすぎて泣くことになります。
といってもレーンで勝てなければ元も子もありません。オールインの殴り合いで負けかねない相手にはイグナイトやテレポートも選択肢です。
ルーン
タイマンに勝つために征服者かリーサルテンポを持ちます。2v2や3v3でも強いのは征服者。
2段目:マルチキルを狙うチャンピオンなので凱旋。
3段目:基本的には強靭を持ちますが、敵が全体的にCC薄いなら迅速。
4段目:背水の陣。
サブルーン:レンジなど殴り合えさえすれば勝てる相手にはサブ魔導のニンバスクロークと追い風。相手もタイマンが強いファイター系であればサブ不滅の息継ぎorボーンアーマーと気迫。
ルーンのかけら(シャード)
- 攻撃速度
- アダプティプフォース
- 物理防御 or 魔法防御
スキルオーダー
- レベル1でQかW
- レベル2でQかWの取ってない方
- レベル3でE
- レベル4以降はR>Q>E>Wの優先順位で上げる
基本的にはレベル1はQがハラスプレッシャーもプッシュも強い安定択。レベル1で草むら待機して対面に襲いかかる(チーズという)ならW。
ビルド
スタートアイテム
基本的にドランブレードを持ちたい。相手がドットダメージ持ちやレンジの場合はドランシールド。
コアアイテム
or or
対面に勝てる装備を積みます。どれでも勝てるならトリニティフォースが一番タワー割り性能が高いです。
相手がレンジなど捕まえにくいならストライドブレイカー。相手がバーストダメージ系で耐えきれば勝てるならゴアドリンカーを積みます。
ブーツ
or or
ダリウスはブーツを先に完成させることが多くなります。
相手がAA主体ならプレートスチールキャップ、CCが多いならマーキュリーブーツ、距離を詰めるのが難しい相手やスロウ耐性が欲しい場合はスイフトネスブーツを履きます。
選択肢
バーストダメージ対策のデスダンスとステラックの篭手、キャッチ用の移動速度が手に入るデッドマンプレート、魔法ダメージ対策の自然の力とマルモティウス胃袋、スプリット特化のハルブレイカー、対タンクのブラッククリーバーなどが選択肢です。
最終ビルド
最終ビルドの一例です。
カウンターピック
有利マッチアップ
プッシュ力と逃げ性能でレーン戦を拒否するトップグレイブスですが、ダリウス相手では多少ミニオンがいたところで役に立たず、タワーを殴ろうものなら餌です。
中射程でチクチク殴ることを得意とするグウェンはQとEで相手しやすく、イレリアはダリウス側が間違ってミニオンを殴らない限り勝てません。
このあたりの小賢しいチャンピオンを正面から撃砕することを得意とします。
不利マッチアップ
レンジでスケールが高く拒否スキルを2つも持つヴェイン、最初からダリウスに殴り勝ててしまうウーコン、Eで遠くからファームしているだけでレベル6以降勝てるようになってしまうヨリックなどを苦手とします。
ダリウスのQを簡単に避けるブリンクを持っていたり、Qの射程に入らずともレーニングできてしまうチャンピオンには基本的に不利となります。