ガンクに行った(つもりだ)けど何もせず帰ってきた、レーナーに怒られた、カウンターガンクを食らって逆にやられた、そもそもガンクの刺し方がわからない、という方に向けた記事です。なぜあなたのガンクが刺さらないのか、どうしたら刺さるのかを解説します。
ガンクの基礎は次の記事にもまとめていますので、こちらもご参照ください。
目次
- あなたのガンクが刺さらない原因
- LOLは対人戦ゲームである
- レーナーはCSを取りたい
- レーンのマッチアップ:ウーコンVSエイトロックス
- レーンのマッチアップ:ダリウス対ヨリック
- チャンピオンの都合:ヤスオ
- 対抗ジャングラーの都合
あなたのガンクが刺さらない原因
結論から言ってしまうと、あなたのガンクが刺さらない原因は
- 何も考えていないから
いささか酷い物言いですが、これ以外に表現しようがありません。
ただ、これだけではあまりにざっくりしすぎていて、この質問をしてくる人はどうすればいいかわからないと思うので、もう少し分解してみましょう。
LOLは対人戦ゲームである
まず、LOLは対人戦のゲームです。つまり対コンピュータ戦のゲームとは異なり、「このチャンピオンはこのルートでここにガンクします」と丸暗記しても話になりません。
自分のチャンピオンがどう動きたいかなど、ただの大前提です。
- 自分のチャンピオンはこう動きたい
- 相手のチャンピオンはこう動きたい
- よって、この行動選択がこちらの勝ち筋である
ここまでわかってようやく話のスタートラインに立つことができます。
ガンクが刺さるかどうかには最低でも4人の都合が関係しています。
- 自分(ジャングラー)
- ガンク対象の敵レーナー
- ガンク合わせをする味方のレーナー
- 自分の対抗の敵ジャングラー
ジャングル初心者のガンクが刺さらない最初の原因は、単純に「自分の都合でしか動いていないから」です。
レーナーはCSを取りたい
LOLの大前提ですが、レーナーはCSを取りたいです。これは味方のレーナーも敵のレーナーも同じです。ガンクというのは土台、この「敵のCSを妨害する行為」です。
もちろん敵チャンピオンを倒せればキルゴールドも付いてきますが、大前提として「敵のファームを邪魔するために」ガンクをする、というのはわかっていないと話になりません。
少し極端な(しかし低レートでありがちな)例ですが、「敵がミニオンを全て食い終わった後にむりやり戦いに行って、味方がミニオンをロストする」のでは本末転倒です。
同様に、ウェーブを乱して味方がCSを取りづらくしたり、敵に固められてしまうようなウェーブ状況にしたり、味方がせっかくフリーズしたウェーブを乱していては、いったいどちらの敵なのかわかりません。
レーンのマッチアップ:ウーコンVSエイトロックス
次にマッチアップという視点から考えてみましょう。
例えばトップレーンでのウーコンVSエイトロックスのマッチアップです。これはウーコン有利のマッチアップですが、必ず戦闘が発生します。
- ウーコンは前に出ないとCSが取れない
- エイトロックスはそこにQハラスを打ち込む
- ウーコンはそこにEを合わせて避けながらダメージトレード
- エイトロックスはトレードは避けたいのでEで逃げる
- そもそもエイトロックスはハラスできるが、ウーコンはできないのでトレードを仕掛けるしかない
- レベル6以降はさらにウーコンが有利
このように身体をぶつけ合う激しい戦闘が約束されています。
もちろんウーコンはステップで避けることも可能ですが、避け続けるだけというわけにはいかないし、位置やタイミングによってはEを使う必要も出てきます。Eを使わなくても前ステップで避けることもあるでしょう。
- ウーコン:タダでハラスされ続けるわけにはいかない。レベル6までは無難にCSを取ってもいいが、そのためにもトレードを仕掛ける必要がある。
- エイトロックス:何事もなくレベル6まで過ごすわけにはいかない。序盤にうまくハラスを成功させて帰らせたい。
こういうマッチアップは、よほど最悪のウェーブでない限りガンクが刺さります。
エイトロックスはQでプッシュしてしまうし、ウーコンは前に出て身体を擦り合わせます。そしてお互いにレーン戦でスキルを使って戦う必要があるためです。
※パッチ13.17現在はまだエイトロックスが強すぎて相性差がなくなってしまっているが、本来はスキルセット的にもウーコン有利のマッチアップ。というかハードカウンターのフィオラでさえ統計上エイトロックスに明確な有利が付いていないのは呆れるしかない。
レーンのマッチアップ:ダリウス対ヨリック
これはヨリック有利のマッチアップですが、レーンでの戦闘は発生しないマッチアップです。
- レベル2まではダリウスガン有利だがヨリックは遠くからEでCSを取るだけ
- レベル3以降ヨリックはできる限りウェーブを止める
- レベル6でRを持ってからはヨリックが一生有利
- なのでダリウスはレベル2か3でレーンを押し切って森や川にファイトを探しに行く必要がある
ヨリックはレベル6まで戦う気がないので刺さりません。
一方でダリウスにガンクしに行った場合、ダリウスと敵のジャングラーに挟まれて死にます。そしてヨリックが必死に止めていたウェーブはあなたがぐちゃぐちゃにしたせいでプッシュになり、ヨリックはAFKします。
チャンピオンの都合:ヤスオ
ヤスオはマッチアップに関係なく刺さります。これはヤスオのスキルセットを1回読めば誰でもわかります。
- ヤスオは遠距離からCSを取ることができない
- よってパッシブのシールドを活かしてダメージトレードしつつCSを取る必要がある
- パッシブのシールドは移動距離に応じて溜まる
- なのでヤスオはミニオンにEをしてパッシブを溜める必要がある
- Eにはダメージが付いているので必然的にプッシュする
- Eは対象指定で敵か中立のユニットしか指定できない(下がることができない)
つまり、押してくるし、戦いに来るし、下がることができないし、シールドさえ剥がれれば柔らかいのです。そりゃあ 0/10/0 量産機のドM専用チャンピオンとも呼ばれるわけです。
対抗ジャングラーの都合
あなたの都合があるように、対抗ジャングラーにも都合があります。
あなたが2人からリーシュを受けられるボットからスタートしたいように、敵のジャングラーも特に問題がなければボットスタートしたいと考えています。
このあたりは次の記事にまとめていますのでこちらをご参照ください。