LOLにおけるチーム構成の一つ、スプリットプッシュ構成について解説します。数ある中でも特殊な構成で、基本的に5対5の集団戦を想定せず、スプリットプッシュによるオブジェクト交換によって有利を築き勝利を目指します。
目次
スプリットプッシュ構成とは
1対1が極めて強くオブジェクト獲得能力の高いスプリットプッシャーとディスエンゲージ(戦闘拒否)に長けたチャンピオンを組み合わせた構成。スプリットプッシュを基本戦術とするため集団戦に主眼を置いた他の構成とは考え方が大きく異なります。
スプリットプッシュについての詳細は下記の記事をご参照下さい。
スプリットプッシュ戦術に合わせて構成を最適化したものがスプリットプッシュ構成です。可能な限り集団戦を行わずスプリットプッシュによって常に有利なオブジェクトトレードを狙います。
スプリットプッシュ構成に適しているチャンピオン
TOPレーン
スプリットプッシュ構成の花形。タンクのカウンターであるファイターは1対1性能、オブジェクト獲得能力の両方に長けることが多く、基本的にTPを持つTOPレーナーはスプリット要員として最適です。
トリンダメア、フィオラ、カミールなど1対1が強く、敵をひきつけた時の逃走性能に優れるチャンピオンが適しています。
また上記とは毛色の違うスプリットプッシャーとしてダリウス、ヨリック、イラオイといった1対多数が得意なチャンピオンにも適正があります。
これらのチャンピオンは機動力に欠けるため敵を引きつけても逃げ切れないことがありますが、十分に育っていれば2人、時には3人がかりでも返り討ちにすることが可能です。
ジャングル
グラガス、セジュアニなどガンクが強力でディスエンゲージ能力を有するタンクが適しています。
スプリットプッシュ構成では基本的にTOPレーナーがファイターとなるうえグループすることがほとんどないため本隊のタンクが不足しがちです。そのため4対5のにらみ合いで先頭に立つタフさと戦闘を拒否する能力が求められます。
また、スプリットプッシャーを潰されれば構成そのものが破綻しかねないため、ガンクでスプリットプッシャーを育てたり、最悪でも相手JGの集中ガンクを防ぎ安全にファームをさせる必要があります。
MIDレーン
アジール、シンドラなどウェーブクリアが早くディスエンゲージ能力を持ったメイジが適しています。
4対5のにらみ合いとなることが多く視界を取りづらいため、メイジの遠距離スキルは安全確認に役立ちます。ディスエンゲージスキルもあれば敵に当たられてしまった時に戦闘を拒否できます。
また本隊はスプリットプッシャー側に敵が複数釣れたら素早くレーンをプッシュしタワーに圧力をかける必要があるためウェーブクリア能力は必須です。
基本形の4:1スプリットではなく1:3:1スプリット構成とする場合はMIDがスプリットプッシャーとなるため、ゼドやカサディンなど1対1が強く逃走性能の高いチャンピオンが選ばれます。
サポート
ブラウム、アリスターなどディスエンゲージ能力の高いタンクが適しています。
JGだけではタンクが不足しがちなためサブタンクの役割を兼ねつつ4対5のにらみ合いでADCが捕まらないよう守ります。またタンクであれば多少のポークを受けてもリコールに追い込まれることはありません。
1:3:1スプリットの場合はMIDがメイジでなくそもそも本隊にいないため、タンクをピックしてしまうとスキルで安全確認をできるチャンピオンが本隊にいなくなってしまいます。
そういった場合はジャンナやルルなどメイジ寄りのサポートをピックすればスキルでの安全確認をすることができます。当然ディスエンゲージ能力は必須で、3人で最大5人を捌かなければならないため本隊の負担は計り知れません。
ADC
スキルでブッシュの安全確認ができ強力なCCを持つヴァルスや、自衛能力の高いザヤ、エズリアルなどが適しています。
4対5や3対5で当たられないことを最優先しなくてはならないため、JGやSUPのピールがあるとはいえある程度の自衛能力は必須です。